SERGE THORAVAL-セルジュ・トラヴァル- H.P.FRANCE

「語りかけるジュエリー」 SERGE THORAVALアーカイブ展

2019.10.09 Wed

セルジュ自らが成形し、刻印した初期の作品。
ファッション誌やショーのために特別に制作したブレスレット、
パーソナルに伝えたいことを刻んだメタルなど、貴重なユニークピースコレクション。
創作活動初期の荒削りな力強さと、繊細なパーソナリティーを感じられる作品たちです。



1993年、Claude Montanaのデフィレのために製作されたバングル
ブロンズ製

 



Vogue Franceの撮影で使用されたバングル
シルバーメタル製

 



モナコのCaroline王女のために作られた
Maille(編み目)パッチワークブレスレットのサンプル

 



Charles Baudelaire(シャルル・ボードレール)
「悪の華」の一節を刻印した幅広ブレスレット
スターリングシルバー製

 



パーソナルに贈ったブレスレット
“Geneviève、僕の伴侶、最高のママン
Rockのため、僕のためにいてくれてありがとう”

 



エボニー製のブレスレット

 



Genèse -創世記- のテキストを刻んだキャンドルスタンドセット
ブロンズ製

 



パーソナルに送ったシルバー製ブック
“遅くなってごめんなさい 友情をこめて ST”
(子供のようにわざとスペルを間違えながら)

 

 

-セルジュについて

1993年はセルジュに出会った年だ。一人の人間、一人のアーティスト、そしてその作品との出会いだった。

当時まだ私にとって見知らぬ男だった彼が、ある朝サン・レミ・ド・プロヴァンスの家に木の箱や包装紙、加工途中の金属片、そして素晴らしいジュエリーがいっぱいに詰まったスーツケースを持って現れた。

その時の私の驚きといったら。
今までに見たことのないものを見せられた。上品で洗練され、高貴であると同時に荒削りでパワフルで野性的。

さしずめ商品コレクションを紹介する営業マンというところだったが、感嘆して興味を示す私の反応に驚くほど自信がない営業マンだった。
素材の上に1文字ずつ配置され、刻印された文字が主張したいあまりに叫んでいるように見えるのが一目見て気に入った。

やっと何かを語りかけるジュエリーに出会えた。
それもたった1日だけでなくずっと。日常ではなく永遠に。やっと流行やトレンドに無関心なクリエーターに出会えた。

彼は全く自信がなく彼にしてみれば本質からの逸脱を恐れていたし、「僕以前に自分よりずっといいものがすでに作られ尽くしてきた」と言っていた。
それでも彼は作品を作り続け、アイデアを模索し続けた。その他のことは考えなくてもよかった。



フランシス・ブロン
サン・レミ・ド・プロヴァンス市内の小売店「グラン・マガザン」オーナー